Frankfurt

 車中2泊滞在1日で、友人が大学時代を過ごしたフランクフルト大学へ行ってきました。アールデコ様式の1920年代の建物は広々としていて緑あふれる公園と広い芝生がありました。友人は仕事の合間に構内を案内してくださり、感謝。私は朝から資料請求から受取までは図書館内。大学や図書館は清潔で整然として日本のようで、図書館内読書室外側にあるカフェは高さのあるグラスで提供されるカフェやマキアートが本当に美味しくてびっくり。サンド類も豊富で、日がな、おこもりしても全然平気な、快適さでした。
 その合間の待ち時間に 向かいに木曜日に立つ市場(マルシェ)を探索して白アスパラガス等々の食材を購入しました。ドイツらしい特徴といえば、自然の健康志向の品が多くあり、ビオの黒い雑穀パンも様々な種類が出ていて、また食肉加工製品の種類も豊富。そう今頃は琵琶の実が出ていました。帰路、オペラ座といくつかの歴史的建造物を見た程度が観光かな?撮る時間もなかろうと写真機は持っていかなかったので今回写真はないけれども、フランクフルトはヨーロッパの金融の中心の一つであり、主要な新聞もここで発行されるという出版の中心、またドイツで一番高いというニューヨーク的なビルがいくつかある比較的近代的な街でした。ただ人口は60万人程度と、経済の中心にしては意外なくらいの街の大きさで(勿論人口密度からして違うから日本との単純比較はしがたいけれども)、日本の大都市への資本集積は相当なものだと実感。ベルリンやハンブルグをまだ見ていないのでそちらはどんなものだろうか。今回は日本人を見かけなかったが、12日付フランクフルトルンシャオ朝刊には日本人学校のお祭りの記事が出ていた。国外で勉強をしている彼らの瞳には何が映っているのだろう。パリやベルリンでこども時代を過ごした人の話をきけば、ベルリンの壁崩壊当時のありさまも鮮明で。
 ヘッセン州立図書館と併設されているので外国人も専門的な書庫へも自由に入り資料を印刷することが出来て非常に便利。ドイツ国立図書館も近い。パリにない所蔵も多いので、また6月初旬までに一度3日くらいの滞在で来ることになるだろうと思う。直行の夜行バスがあるのは朝から活動できてよい。夏のバカンス中の部屋を確保すれば住所も出来るので貸出も自由になる。月200ユーロ程度でドイツでの資料探索の拠点にすることも可能。(音楽祭も行われるようね)今はどうするのが一番よいか、考えているだけ。
 往路の睡眠不足もあり、復路では眠れました。気持ちを引き締めて帰宅し、準備をして、再度今度は国内の図書館へいってきます。

 今回、ドイツの素朴さや剛健さがずっと好きだった自分が、今ではパリの穏やかな色彩の風景がもっと好きになっている自分を発見して驚きました。やっぱりとっさにドイツ語よりフランス語の方が出てしまって、ちょっと恥ずかしかったです。

 謙虚さと人を大切にする姿勢、積極性を大事にして、いきたいと思う、今日このごろです。