日本!

昨日から某先生が日本からパリに来られていて、2日間は日本の制度紹介の授業をされました。朝に到着されてその日に5時間、そして翌日に4時間。言語はもちろんフランス語です。本当にすごい!こちらの学生も関心ありありで、特に法の実務家養成クラスなので(Master Professionnel)、日本の司法制度のうち、調停などの民事手続きについての質問が多かったです。その先生とは、東京での会合で渡仏前にお会いしてはいましたが、そのときからいろいろ気遣ってくださっていたのを、ある方からうかがっていました。こちらで在外されておられる先生にも、授業がある旨を連絡して、2人で授業を後ろの方で聞き、授業後、近くのカフェで話しました。24日までパリに滞在予定だそうで、一度また皆で会食をする予定です。

外国から先生を招聘した際には同時通訳をされる姿に感動していました。さらにまた、こちらの言語での授業にて、知的好奇心にあふれる熱心な学生との交流を間近で見て、ほんまに、ほんまに、すごいな!すごいな!と心のなかで大感動していました。

明日が今年の授業の最終日です。第一セメスターのみの学部の授業は授業自体が完結して、これから試験期間に入ります。前期配当の授業にも顔を出していますが、大教室ということもあって講義時間を超えると学生の出入りやちょっとしたブーイング?があったり休憩時間が近づくと口笛を鳴らしてアピールする学生もいるんですが、最後には大教室全体に拍手が起こるんですよね。これがちょっとした感動ポイントでした。こういうのってなんだかいい!

ラテン語はほどほどに、趣味みたく進める予定です。詰め込みはよくないからね。今は略語が多いところがやや大変か。ラテン語と日本語の間の一般的な辞典を持ってきていなかったので、家庭学習では、時々対応する言葉に困って、フランス語の訳から推測することもあるのですが、あとは図書館でフランス語ラテン語の辞典で補充したり確認したりしています。ただフランス語とも共通する語幹も多いのと、活用形(とくに名詞の格変化)はドイツ語と類似している点も多いので、なんだか不思議な感じです。私のやっているテーマでは、独仏などのヨーロッパのキリスト教国家では、民事の法以前に教会法の律する領域であったものが多くて、またフランスでは法のなかに依然としてカソリックの考え方が入ってくるので、興味深く思っています。

この年末には、ちえちゃんの旅程を聞いていたので、チケットをみてみたら582ユーロだった。週末プランで245ユーロという広告をみていたので聞いてみたのだけれど、この時期はない
みたい。今NYのMOMAからDADA展がポンピディウー近代美術館に来ているので、自分の論文が一段落したら、そちらで少し気分を味わってこようかなぁ。そういえば、ポンピデゥーには図書館もあって、開架に書籍もかなり揃っているんですよ。ここのメディアテクはよくて、語学に関してもデジタル教材が無料で使えます。このノエル休暇に、フォネティックや会話なども集中的に取り組んでいこうかな。

パンテオンの前の、ノエルの飾り付けがきれいなのですよ。うれしいな。