Cassini-Huygens (ESA) , Mon Anniversaire

Cassini-Huygens (ESA)
とうとう20年来のプロジェクトが成果を結実させました。その瞬間には、地球上の様々な場所で、このプロジェクトにかかわりをもってきた人たちや天文ファンが歓声をあげたことでしょう。
 本日、宇宙探査船ホイゲンス(Huygens)が土星の衛星タイタンに到着しました。その模様についてはESA(European Space Agency)のHPに詳しく示されています。http://www.esa.int/esaCP/index.html また、ESAと共同で活動を続けてきたNASAのHPでも成果の詳細について公開されているようです。http://www.nasa.gov/mission_pages/cassini/main/index.html 明日その成果が知人の勤務している天文台で公開されるので、空き時間に数人で見てきます。
 探査船は1998年以来7年という時間をかけて、土星の衛星タイタンへと近付いていきました。その速度は、秒速10km!(時速?と聞き間違えたら結構遅いようですが、あくまで秒速なので相当早いですね。)そのように長い時間をかけた宇宙旅行の終着地タイタンにて、同探査船は、着陸後2分と少しで、−180度を超える寒さのためにバッテリーすら動かなくなり、探査船としての役目を果たして、活動を終えました。
 (食事中の方は、以下にやや場にふさわしくない表現があることを、あらかじめご容赦ください。)
 衛星タイタンに関しては、地球の初期の構成要素をそのまま残している衛星として知られてきました。いいかえれば、地球に生物が誕生したときと同様の環境を成分として保持しているのです。ただし、タイタンの余りの寒さのために水は液体状態ではおれずにESAの最上にある画像でみられるような、丸い氷の岩石となっています。また異なる点としては、あのクサイことで有名な(身近な例ではオナラ等)メタンが大気の冷たさゆえに液体になった、メタンの海を持っています。(これはくしゃいのかどうかは、謎です)この温度は非常に低くて、私たちが想像するような海とは相当異なります。(海水浴をすれば即冷凍です)
 しかしこれらは、今まで理論的に予想されてきただけでした。
 今回の映像では、曖昧ながらも海にも見えるような形状の地形が観測されています。映像については、これからの詳しい分析を待つばかりですが、それでも人類がはじまって以来ずっと、深い雲に閉ざされてきた未知の惑星タイタンのすがたを、いくらかの映像にて知ることが出来るようなったことは、天文学上、すばらしい進歩といえます。
 地球が誕生してから45億年経ちます。その期間のうち、いわゆる生物として認知されている有機体が地上に誕生したのが、地球の年齢の半分にも満たない限られた時間でした。さらに今後100億年も経てば、太陽の加齢による大爆発によって、地球は膨張しきった太陽に飲み込まれると予想されています。そうなったときにはじめて、この太陽から遠く離れ、凍えつづけてきた衛生タイタンの上にも、生物の誕生に必要な温度の「春」が訪れるのかもしれません。その頃には、この地球上に、もはや人類が存在しているであろうかすら、誰にも知ることはできません。
 宇宙の広大さや歴史についてちょっとだけ想像してみれば、今私たちがしていること、考えていること、できることなんて、本当にちっぽけなんだなぁと思えます。そう思えば何だか、身近な事柄について、あほらしーくなってきてしまって、だめにんげんにまっしぐらー(?)な思考になってしまうんだけど、それもそれでいいんじゃないかなー?などという結論に数人で達しました。
 ただし、それぞれの出来ることのちっぽけさを理解しながら、どのような環境にあっても気負いすぎずに着実に「小さく」進んでいくことこそが大事なんだじゃないかなというのも、さらなる結論でした。これは究極の自己正当化?!
Mon Anniversaire
 今日は誕生日でした。夕方友人達にお祝いしてもらいました。深夜も数人で飲食をしながら、詳しい人から宇宙の話を聞いていました。いろいろな方にプレゼントやお祝いメールやカード、電話などをいただいて、私のまわりの人たちへ、心から感謝しています。そして自分が生まれてきたことにも大きな感謝を。ここで、新たに初心にかえることができたことを幸いに思います。
金曜は誕生日の一日過ぎで、昨日こそが誕生日とばかり思っていたので、今日も(が?)そうだったと気づいて、こころなしかトクをした気分です。不思議なものですね。
 市営の仏語講座、文章表現とフォネティックの受講許可通知が続々届いてきています。この市営講座について紹介してパンフと申込用紙をさしあげた人達にも、受講許可の通知が届いていたらいいですね。