朝のリレー

taek2005-02-11

 冷凍庫の霜取のために取り出した冷凍の海鮮(極小ムール貝とアサリ、イカ等)とポワロー葱(リーキ葱)を使って、ベシャメルソースの煮込みを作りました。おだしは海鮮からでるので、味付けは塩と胡椒を足すだけです。美味しくて好きなのですが、日本とは相当食生活が違ってしまうため、高カロリーが危険!なメニューでもあります。バターやクリームの量(=カロリーの高さ)と美味しさが比例するのですが、ホントに美味しい。

 明日は土曜、朝早めに家を出ます。主たる交通手段は、RER(高速鉄道)とバスです。まだ暗い街を走る朝のバスに乗る時の空気感も好きです。
 今ごろは、日本は土曜の朝を迎えている時間帯ですね。谷川俊太郎 氏の詩集で、世界は朝をリレーしているという詩がありますが、まさにリレーですね。私は妹から時計(G−shockのbaby-G)をかしてもらっているのですが、その時計には全世界の主要都市の時間が表示されるのです。各々の時差は少しずつずれていますが、どの都市も確実に朝を迎えるのですよね。一部を挙げれば、8時間後にフランス、6時間後にアメリカ、さらに10時間後に日本・・・。それはまるで、いつまでも終わらないタスキの受け渡しリレーのようですね。(彼は絵本の翻訳もされていますね)
 父は谷川徹三 氏。父と男子の関係について考えています。私は娘なので、父娘関係の一部についてしか経験として分かる可能性はないのですが、父息関係はどういうものなのだろうか。父・徹三氏は子・谷川俊太郎氏にどのような影響を与えたのでしょう。言及(肯定or否定)or無言及に関わらず、父からの少なからずの影響は、子の作品にも見て取ることが出来るようにも、私には思えます。谷川氏は西洋哲学研究をされた方ですね。氏は、宮沢賢治 氏と同時代を生きて、影響を強く受けたとききます。人間は時代背景の影響下にもあると思うのですが、当時はどのような時代であったのだろう。ある時代に生きた父から次の時代を生きている子へと受け継がれるものはなんだろうかと、さらに次の世代に受け継がれるものはなんだろうか、などと考えています。

 私は彼らの詩集にあることばが子供の頃から好きでした。こちらで好みの絵本(新旧)を個人的に集めているのですが、時代によるのか作家によるのか異なる個性がとても面白い。あと詩や戯曲等、知る教えてもらうものを様々と。そういうことばに漂う時間は、ここちいいですね。(「趣味や寄り道はほどほどに」を意識しながら 笑)読んで理解するまでマイペースでゆっくり蛇行したり、途切れてみたり、つらつら、ふらふら、と。

・『銀河鉄道の夜』電子テキスト(引用)青空文庫>『銀河鉄道の夜http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card456.html  HTML> http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/456_15050.html
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