オペラ『魔笛』

 オペラ「魔笛」最終日。早くも予約が一杯で空席なしだったで、3人で当日券獲得に並んでみました。
 オペラは非常に良かった。今まで観た中で一番印象に残る、現代舞台でした。私は何かを創り出している人に不思議と声をかけられる縁が多いんだけど、偶々私に声をかけてくださった方は舞台演出をされていました。日本でされたイベントは私も知っていて、個人的に将来的に関心があることなので、終わってからカフェでお話を伺いました。彼女いわく「友達からおススメだよ!と言われた」と聞き、期待を高めながら80番目程に並んでいました。演出家がコンテンポラリーダンスの演出で有名なスペインの方らしい。なお上質のコンテンポラリーダンスはテアトル・ホテルドビルで公演されることが多いらしい。なるほど、また行ってみたいものだ。
 キャンセル待ちにて、券を取得。そこで知り合った女性は手馴れておられて、他の2人と外で券を取得。下の階で、ある方は前から7番目のいい席、私は後ろ側で真正面と良い席、他の方は上の階の席なので、2階席の階段に移動して観劇されることに。1枚は3月に誕生日を迎える子へのプレゼントとして。
 現代的な演出で、非常にシンプルな舞台装置なのにも関わらず、その舞台装置の限界を感じさせないような効率のよい色彩および表現豊かなスペクタクル。オペラに詳しい人の話では、基本的な役柄はそのままではあるけれども、かなり話自体アレンジされているようでした。白い空気を入れたトランポリンのような大きなマットが10枚、つるし上げられたり反転されたり、空気を抜かれたり、単純な作業のように思われるのですが、細かく効果を計算されている。演出の方は現代的な舞台演出で優れた方だそうです。男性の声量がとても響いていて美しかったのが印象的でした。彼らは全身タイツでした。
 詳しい人に聞けば、おススメのウィーン国立歌劇場には、滞在中には是非とも行きたいと思っている。またチェコもともに音楽が素晴らしいらしいので、是非とも是非とも。
 夕食は私のお気に入りのリュクサンブール北側の大衆的ビストロにて。食事の後、お財布がなくなっていることに気づいてびっくり。引き出した後なのでそのあたりを探してみても見つからず、近くの警察に行ってカード会社への連絡と被害届を出してきました。カード停止手続きも済み、あとは海外保険での還付手続とカードの再発行送付依頼のみ。保険のある安心感もあって、比較的冷静に対処できました。海外国際キャッシュカードなので、引き落としが出来ないのが不便だけれど、こういうときのために別に分けて置いておいたユーロがあるので1ヶ月は大丈夫。また別のカードも持っているので。本当に全く気づかなかったので驚き、油断は大敵であると実感しました。気持ちにとってマイナスの出来事はあえて忘れようと思います。