髪を切ってきました!




写真はギリシア神話の春風の神様。彼が口から放つ爽やかな春風とともに花が舞います。私の好きな神様の一人です。大人だと思っていたのですが少年神らしいです。ボッティチェリの『ビーナスの誕生』(フィレンツェのウフィッツィ美術館蔵)では左端にいる彼です。ここでもニンフを抱えています。ふたりの足元にも花が咲いています。とても爽快な彫刻です。(写真は先日のルーブルノクターンにて)

 27日夕方、髪を15cm切ってリフレッシュ。ずっと切りたくて、でも行く力が出てこなかったんですが、一つすべきことを終えたので嬉しい!帰路にアンドレシトロエン公園を散策。アンドレシトロエンは冒険旅行をしたり、フランスには珍しく他の社会や文明への関心が豊富な方だったようです。ここの南側には、大きな温室に南国の珍しい植物、外の庭園にはアジアの植物、とりわけ私には見慣れた日本の植物(日本の松や石楠花、躑躅(つつじ)等)があったことが驚きでした。パリで初めて本当の「日本の松」を見たんです。ホームシック解消におすすめな息抜きスポットです。


(下の写真、中段に薄紫の藤、下段には躑躅と石楠花が咲いています)

 その後、公園南角でビストロを発見。美味しくって安い!(早速友人に広げた)5.5ユーロで鴨のラグーや鴨のコンフィが大皿でいただける。一皿で十分満足できます。3ユーロのグラスワインとあわせて夕食8・5ユーロは首都にしては安い。今までで一番の発見。節約家の仏の友人も案内できる場所ですね。私は栄養補給に?牛の骨髄料理をいただいてきました。夜なので、前菜(Entree)から頼んでいたんですが、前菜の鴨のコンフィが出てくるのが遅かったことと、主菜であまり食べられなさそうなことがわかったので、マダムに「申し訳ありません。もうおなか一杯になってしまったのですが、もし鴨の調理がまだならば、取りやめることができますか?」と聞けば「もちろん」と言われたところに、あらたに鴨が出来上がってきたので「今出来上がったならば、私が戴いたほうがいいかと思うんですが」と言えば「もしあなたが食べたいならば持っていくわよ」と言われ、「もう食べられません」と答えると「問題はないわ」という答え。はっきり意思表示・自己主張をすることが大切だと思いました。なお私はそのお皿の行く末が心配だったんですが、人気メニューなのと店内沢山の仏人で込んでいたので、まさに「問題なし」で運ばれていったので安心しました。ここのビストロは、シトロエン創業者の名のつく公園にちなんで&店主の趣味で、ここには国民車シトロエンにまつわるもの(ミニチュアやプレート、一部)等、古いものも沢山飾ってあります。それも見所です。古きよきシトロエン、今も仏人に愛され続けているんですね。

  • Le Bistrot d'Andre

232, rue Saint Charles 75015 Paris (01.45.57.89.14)



 そのまま帰宅したら二軒となりの建物でチェロとピアノの演奏会がありました。外で演奏を聴いていたのですが、非常に良かったです。おそらくこの建物に住み、音楽院で勉強されている若い方なのですが、ピアニストが黒人の方でした。仏人か留学生か派不明ですが、ピアノといえば教育に膨大な費用がかかる(例えば幼少時から家に音楽室やグランドピアノが必要等)分野で、人種的経済的なハードルがある領域だと思っていたのですが、その固定観念が覆されました。なにより演奏自体が心に訴えかけてくるような強さをもっていて、感性を演奏に反映させる高度な技術を実感しました。とてもよかったです。その後、ポルトガル系仏人の女性と意気投合して話しこんでいました。彼女の専門は映像で、私はそういう分野に向かう感性がとても好きなので楽しかったです。日本に関心をもってくれていて映画監督(Ozu,Mizoguchi等)も知っておられました。今月日本的な行事があることを伝えたら関心をもってはったので、日程と案内を日本から持ってきた和紙に書いて、彼女の郵便受けに投函しておこうかなぁと思っています。いい機会だから手紙も書きましょう。




写真はギリシア神話の春風の神様。彼が口から放つ爽やかな春風とともに花が舞います。私の好きな神様の一人です。大人だと思っていたのですが少年神らしいです。ボッティチェリの『ビーナスの誕生』(フィレンツェのウフィッツィ美術館蔵)では左端にいる彼です。ここでもニンフを抱えています。ふたりの足元にも花が咲いています。とても爽快な彫刻です。(写真は先日のルーブルノクターンにて)

 夕方、髪を15cm切ってリフレッシュ。ずっと切りたくて、でも行く力が出てこなかったんですが、一つすべきことを終えたので嬉しい!帰路にアンドレシトロエン公園を散策。アンドレシトロエンは冒険旅行をしたり、フランスには珍しく他の社会や文明への関心が豊富な方だったようです。ここの南側には、大きな温室に南国の珍しい植物、外の庭園にはアジアの植物、とりわけ私には見慣れた日本の植物(日本の松や石楠花、躑躅(つつじ)等)があったことが驚きでした。パリで初めて本当の「日本の松」を見たんです。ホームシック解消におすすめな息抜きスポットです。


(下の写真、中段に薄紫の藤、下段には躑躅と石楠花が咲いています)

 公園南角でビストロを発見。美味しくって安い!(早速友人に広げた)5.5ユーロで鴨のラグーや鴨のコンフィが大皿でいただける。一皿で十分満足できます。3ユーロのグラスワインとあわせて夕食8・5ユーロは首都にしては安い。今までで一番の発見。節約家の仏の友人も案内できる場所ですね。私は栄養補給に?牛の骨髄料理をいただいてきました。夜なので、前菜(Entree)から頼んでいたんですが、前菜の鴨のコンフィが出てくるのが遅かったことと、主菜であまり食べられなさそうなことがわかったので、マダムに「申し訳ありません。もうおなか一杯になってしまったのですが、もし鴨の調理がまだならば、取りやめることができますか?」と聞けば「もちろん」と言われたところに、あらたに鴨が出来上がってきたので「今出来上がったならば、私が戴いたほうがいいかと思うんですが」と言えば「もしあなたが食べたいならば持っていくわよ」と言われ、「もう食べられません」と答えると「問題はないわ」という答え。はっきり意思表示・自己主張をすることが大切だと思いました。なお私はそのお皿の行く末が心配だったんですが、人気メニューなのと店内沢山の仏人で込んでいたので、まさに「問題なし」で運ばれていったので安心しました。ここのビストロは、シトロエン創業者の名のつく公園にちなんで&店主の趣味で、ここには国民車シトロエンにまつわるもの(ミニチュアやプレート、一部)等、古いものも沢山飾ってあります。それも見所です。古きよきシトロエン、今も仏人に愛され続けているんですね。

  • Le Bistrot d'Andre

232, rue Saint Charles 75015 Paris (01.45.57.89.14)



 そのまま帰宅したら二軒となりの建物でチェロとピアノの演奏会がありました。外で演奏を聴いていたのですが、非常に良かったです。ブラボーの声も飛んでいました。おそらくこの建物に住み、ともに音楽院で勉強されている若い方です。間近でみるチェロ演奏は、弦の使い方、落ち着いて緩やかに空間に流れだす音、いずれも私の好みです。そして、ピアニストが黒人の方でした。仏人か留学生かは不明ですが、ピアノといえば教育に膨大な費用がかかる(例えば幼少時から家に音楽室やグランドピアノが必要等)分野で、人種的経済的なハードルが高そうな領域だと思っていたのです。これはオペラに行けばまた明らかになるんですが、白い人か、白くなければ日本人しかいないような状況です。しかし、今日は、私の固定観念が覆されました。なにより演奏自体が心に訴えかけてくるような強さをもっていて、感性を演奏に反映させる高度な技術を実感しました。とてもよかったです。その後、ポルトガル系仏人の女性と意気投合して話しこんでいました。彼女の専門は映像で、私はそういう分野に向かう感性がとても好きなので楽しかったです。日本に関心をもってくれていて映画監督(Ozu,Mizoguchi等)も知っておられました。今月日本的な行事があることを伝えたら関心をもってはったので、日程と案内を日本から持ってきた和紙に書いて、彼女の郵便受けに投函しておこうかなぁと思っています。いい機会だから葉書も送りましょう。