vélo!

 マイ自転車をゲット!(衝動買いではありません)何で今頃?な観もあるのですが、渡仏してからずっと探し続けていたのです。試乗した数、総計20台に達する勢いでしたが、もう満足のいく自転車には出会えないのだろうと思っていました。というのも、プチな私にピッタリサイズ(=足が着く=コケソウになっても安全)のものが余り無い!という最大の障害があったのです。この自転車はその点をクリアし、さらに座席の高さが買えられないがゆえの超お買い得価格のセカンドハンド(中古品)、絶妙なハンドルの形と幅、色デザイン、丈夫な荷物置きと十分な長さの泥よけ付き、タイヤのサイズ・状態、変速等、どれも完璧でした。何よりも走りがなめらかで快適。足漕ぎ感もスムーズです。まるでオーダーメイドのごとくです。本当に、待ったかいがありました。
 仏では、自転車は車両ですので、自動車道路を走らねばなりません。さらに(1)バス専用道があればそこ[自転車のマーク付き、場所によれば自転車専用レーン(pistes cyclables)もあり](2)なければ車道(右側通行)(3)直進では出来る限り右よりの位置取りをする、(4)ロータリーは右折の出口が近い方から順に右側によって位置どるなど、太長の盗難防止ワイヤーを購入した自転車屋のおじちゃんに聞けば、親切に順を追って教えてくださいました。感謝。特筆すべき点は、こちらの自転車にはスタンドという装置がないということ。街灯などの棒状のものにもたせかけ鍵で固定するスタイル。大学には自転車用に停めるための車止めのようなものが歩道の端に並べてあります。そこが駐輪場です。日本では考えられませんが。ともかくも一端走り出すと後はコツを掴むのは割と簡単で、譲られたり譲ったり、表情や態度などを、車道から見れば、また角度を違えて、仏人の個性が見えてきます。今日は、新人走りをして慣らしてきました。通りも自由に選べるので細かな移動が出来るようになりました。以前行ったハイデルブルグ(ドイツ)でもウィーン(オーストリア)でも自転車道が完備されていました。環境保護(エコ)と自転車、何より健康、大事にしたいですね。
 今日は自転車を購入したリュクサンブールから、サンミシェル大通りを走り抜け、シテ島経由でセーヌを越えて、観に行く可能性のある「アマデウス」の劇場の下見をして、市役所あたりまで走って、第六・七大学のあるジェシュー側のカフェで勉強してきました。そこの研究所の側で、素晴らしい本屋さんを発見、アドバイスを受けたり知識を授かり、いい出会いのある日でしたね。途中でセーヌ河岸を100メートルばかり走ったわけですが、日曜にはセーヌ河岸が自転車専用道になるので、それも楽しみです。
 明日も走ります。パリって京都みたいに意外に狭いものだ!ということがわかりました。京都だと思えば簡単です。ホームシックなんて無問題。同時に、ずっと気になっていた運動不足も自転車で一気に解消させるつもりです。
 フランスの電車(メトロ、RER)には自転車持込が可能で、また、SNCF(特級以外。急行以下なら自転車を持って乗行可。いずれの車両でも荷物の宅配サービスは可能だが、コスト的に現地でレンタサイクルを利用した方がよいことが多い。)も可能性があるようです。電車での移動にも連れて行けるというのが嬉しいですね。近くでは、10分程度のアントニーまで自転車道が延びているらしく、またさらにB線の終着駅サンレミにはさすがツールの国というだけあって素晴らしい自転車道が完備されていました。休日には30分弱RERに乗せて、田舎を走りに行ってもよさそうです。(根からの田舎人間には緑深い田舎道や風景は必要不可欠なんです。)どこでもカフェか図書館さえあれば、勉強や作業は出来るから場所は問わないんです。ここにきて、行動範囲が一気に広がりそうです。勿論「自転車用地図」も購入予定です。

参照:大阪市スポーツ推進協会
http://www.spopara.com/magazine/kenbunroku/030918/

パリ市内地図が充実しているというフィガロジャポン3/20号が気になります。JCBプラザにあるかも?