夕方自転車で走る

【5区】
 Jessieuはパリ第七大学の校舎の一部がある。外観は非常にモダン。学風もいたってリベラル。フランス語圏では、唯一アジアについて勉強できる。ここに日本について勉強しにくる学生は国境を越えて多いようだ(なおリヨン大学には東洋学科もある)。肝心の日本語のみの勉強はできず、韓国中国等の周辺言語も一緒に学ぶことになる。大学間で提携している大学は日本にもある。ソルボンヌ界隈に比べると校舎自体の古さ、フランスらしさ華やかさは無いが、とても学生的・大衆的なイメージで、好きな場所。敷地の広大さからも学生数が多く、扱う授業も多い。仏文学ではこちらに在籍している人も。
 Rue du Cardinal Lemoine)- Rue Mouffetardの交差する広場にはカフェや各国料理屋さんが並んでいる。カフェdaces berthillonで苺ミルク(ミルクと苺シロップ、他には石榴(グレナディン)シロップとの組み合わせも有り)を飲む。不思議な感覚で風景を眺める。相変わらずおなかは空かないけれど「自然な栄養を摂りませう」と、クスクス料理のお店で「タジン」を頼む。トマトベースの少し辛い味付けに、辛くて赤いソーセージ(モロッコ等の北アフリカ料理には必須 あまりのお肉の赤さがちょっと怖い)、ズッキーニ、お茄子、ニンジン、パプリカ、クスクスを加えて、いただく。京都で試しに作ってみたクスクスは簡単に速く作れるから、結構家庭で気軽に作れそうだ。煮物はやはり胃にはよい。この広場そしてムフタール通りは、レストランや雑貨、服飾、なにより常設の市場で多様な食材が置いてあって、なかなか楽しい通り。パンテオンをはさんで東側、お昼間も気軽に来れる通り。リュクサンブール側にもカフェはあるけれど学生向けや観光客向けという印象、こちらの方が人通りも少なく、落ち着いている。自転車ですぐの距離だし(歩いても近いけれど)、気分と休憩時間との兼ね合いで、上手く使いわけたいと思った。
 Rue Ratard Pot de Fer- Rue Claud Bernard ここにはEcole Normale Superieure(いわゆるグランゼコール群)が集まっている。工業化学・物理と芸術分野の建物があって、通り沿いには前分野の、各偉人の写真が並んでいて面白い通り。以前かしていただいた「フランス人この奇妙な人たち」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484981106/250-9528725-9680212#product-details にあるようにフランスは物理数学等理系科目が必須であるようだ。

【通路】
La Royal Jessieu(Rue du Cardinal Lemoine)- Rue Mouffetard- Rue Ratard Pot de Fer- Rue Claud Bernard- Rue Berthollet- Rue de la Glaciere- Rue Gazen