日本語書籍

taek2005-06-06

 図書室に立ち寄る。現在、白水社刊「ふらんす」を出版社のご好意で寄贈していただいているが、その存続のためにアンケートを依頼されていたので、書き込みに立ち寄った。白水社刊「ふらんす」の記事は文化的社会的問題も扱いながら、語学的な記事もあって、私は相当気に入った。寄稿者は各自専門分野のある人で内容においても物足りなさを感じさせない。6月号ではフランスのアニメ作家について高畑氏の寄稿もあり、面白い。政治社会の話題から、あるカフェの歴史まで、話題の幅が広くて、面白い。また現代フランスで面白いことは、多様な民族構成で様々な文化が混在しているが、そういう実態への配慮もあり、好ましい。さらには、アフリカにおけるフランコフォン文化についても言及があり、知りたいという関心に十分に答えてくれる編集内容。私は相当この雑誌にほれ込んでいる。ことを篤く、書いた。
 ここは、西洋哲学書の所蔵は少なめ。司書さんとの話、最近は予算が少ないので新刊をなかなか入れることが出来ないのだそう。今日は、『ルソー全集4』(全14巻)(白水社、1978年)、『ミシェルフーコー1926-1984』(新評論1984年)ISBN:4-7948-4020-9 C0010 ( 仏語雑誌、L'express, Le nouvel Observateur, Les re'voltes logiques, 仏新聞Le Monde等の記事の翻訳で構成されている )、メルロー=ポンティ・竹内芳郎ら訳『シーニュⅠ』(Ⅰ・Ⅱ)(みすず書房、1969年)を借りる。以前から法分野も少なく、Fr,オリヴィエ・マルタン著・塙浩訳『フランス法制史概説』(創文社、昭和61年)著者謹呈、レオ・シュトラウス、著塚崎智・石崎嘉彦訳『自然権の歴史』(昭和堂、1988年)そしてクロウド・レヴィストロース『野生の思考』を借りている。他に各紀要(京都神戸一橋同志社等)も一部ながら入ってきていることは以前に確認したが、実態は確認が必要。電子化が進めばいいのだけれど、なにぶんフランスは電子化が進んでいないために、古い文献になると検索が機能しない場合も。

 【教育とフーコー
『ミシェルフーコー1926-1984』には、権力について興味深い内容があり。国家と教育および教育における教師と子の間にある権力関係、すなわち社会の構成員たるべき人を躾(ディシプリン)により作り上げること。矯正されるべき子の自律性を阻害するものではないかという指摘。

 【メールマガジン検討中】
友達のお勧め : AntenneFRANCE ( http://www.antennefrance.com/ , http://blog.melma.com/00000030/ ), 週間フランスのWEB(http://davidyt.hoops.livedoor.com/hebdofrance.index.html
個人的関心事 : フランス料理のメルマガ(http://www.felicimme.net/exclusive/mag.html), らくらくラテン語http://www.rakuraku-latin.net/exemplum.php

 加筆したところ電話回線が切れたので消えてしまい、残念。またいつか。
今日は午後10時に帰宅してからチーズ(サンネクテールとブリー(フェルミエ))を食べたり、お隣の子とアイス食べて話しこんでいました。ラムレーズンアイスにシナモンをかけると香がよくて、おすすめ。

 人間は様々なものに執着する生き物だから苦しくなる。そのように出来ている。執着自体を捨ててしまえば身は軽くなるだろう。そうしたあとに、さらなるよさが出てくるように、私は思う。自分が長年形成してきた認識の仕方も、帽子を変えるように状況に応じて、うまく換することができる。ストア派の思想「誰からも奪われることのないものに価値を置くこと」「克己心」。荘子「賢者は一見避けがたいように見えることを避けられると見なして不幸を免れる」。高橋健二編訳『ゲーテの格言集』(新潮文庫、昭和27年)にも、深い言葉が多い。