お経踊りおじさん@Pantheon前

taek2005-06-07


これは虎屋カフェの中の写真です。あまり普段は写真を撮ることが出来ないので、撮った!ときの使いまわしが多くなりがちですが。

 夜9時過ぎに帰路につきます。しかし空はまだ明るい。パンテオンの前では最近(ここ一週間はずっと)夕方から夜にかけて「お経おじさん」がおられて、Tシャツに半ズボンでお経を唱えているんですね。まるでストリートパフォーマーのように。最近では何だかブラザーのような雰囲気。ちょっとアフリカンなノリなんです。観察していると、皆他人には無関心なここでも、歩く人の多くが彼を見たりしていますね。友達が「なんかやってるよね」と言ってたので「仏教のお経みたいだよ」といってたら「こんな風にするの?」と聞かれ、「これは例外的だけど、おもしろい試みだよね」と。もとより私は一風変わったものが好きなので、お経おじさんにいつか声をかけて目の前にあるカフェなどで話してみたいんですが、こういうのって危険なのかな?通るたびに、「声かけたい!」という気持ちが募るばかり。

 ようやく今日から「ダヴィンチコード(Da vinci code)」を読みはじめました。こういうのは一気に読んでしまいたいですね。友人達がおそるべき多読速読で、私はほんまにゆっくりさんなんですが。マイペースにいきましょう。

 今日のルモンドでは、石原都知事が載っていて驚きました。内容は「フランス語は数の勘定にむかない言葉であり国際語として失格であるのは当然だ《inapte au calcul, il est normal qu'elle soit disqualifiee comme langue internationale》」という発言に対して、都内の仏語学校の校長らが業務妨害による損害賠償請求等を求めて東京地裁に提訴したというもの。もとより知事の発言の主旨は「首都大学東京」の新設に伴って行われる都立大の組織改編への反発にあるのだけれど、いろいろなところに余波が。OH-la-la!(あらら!)という感じです。
 今日のルモンドのおまけ(supplement DOSSIER)は、ARBERT EINSTEINさんについてでした。La revolution de la physique, cent ans apres.というタイトル。有名なおどけ顔しか知らなかったので、普通の顔をされていることに私は個人的に驚きました。Il ne faut pas oublier la recherche fondamentale. Claude Cohen-Tannoudjiさんが最終ページ一面にコメントを寄せておられました。この分野の単語は英語から推測できるものがやはり多くて楽ですね。事実関係の概略はわかりましたが、光とかレーザーとか、本格的機能的なことがらは私にはわかりません。これは持ち帰りますね。

 趣味ですが、ルソー全集第四巻所収の「学問芸術論」が面白かったので原本を購入。実家には西洋哲学全集はあるんだけど、原典はないので。(エミールは入っていたけど、学問芸術論は入ってなかったかもしれないので、ルソー全集は将来的に購入リストに入りました。)またレヴィストロースの「野生の思考」「悲しき熱帯」の原典を購入。思考のPanseeとパンジーpanseeがかけてあるのですが、さらにPOCKET文庫の表紙にはパンジーの絵が載っていて面白いですね。あとコレージュドフランスでの講義が本になったものがあったので、ブルデゥーと近接分野のものと各一冊ずつ購入。

 趣味といえば絵本もなんですが、子ども向けの綺麗な薄い絵本に簡単に訳をつけて、子どもができた親友に贈りました。彼女は昔からフランスが好きな子で、フランス語も大学で勉強していたのね。出産とも重なって迎えることが出来ないのは残念なんだけど、なんとなく雰囲気が伝わるといいなと思います。読み聞かせる立場と聞く子の立場に立ちながら、あいまいなところを訳していると、不思議な感覚になりますね。

 実家では、妹も資格取得のために頑張っている。その姿を思うと励まされるし、自分自身の気持ちも引き締まる。私も、ともに頑張ろうと、出来る限りの努力をしようと、強く、思う。