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taek2005-06-16

 写真は先日の国民投票(referendum)について反対(NON)の投票をすすめるポスター(affiche)。ちょっと見えにくいけれども、工事現場のセメントの仕切りに張ってありました。賛成(OUI)についてのポスターも大学に張ってあった(私のいる大学は右派)ものも同様に文字のみ。別途小さなブックレットが3〜5ユーロ程で販売されているが、それは仏人の友人が選挙後にくれました。

 昼間は、DESSのクラスで一緒だった人達と同じ部屋にいるんだけれど、話しかけたら、いい人達だった。授業中は肩肘を張りすぎていたなぁと今頃になって思うところ。普通が一番やね。彼らは試験後に2年間の公証人見習い(clerc de notaire)という修習を終えると、公証人(Notaire)として働く。この資格はフランスでは安定していて、よいのだそう。農業国だからか、農地についても別途分けて勉強するカリキュラムになっているのは特徴的。日本だったら講座として独立させないね。
 そこが5時半に閉まる。といっても実際の開室時間は7時30分まで。しかし部屋の管理のおば様は労働時間遵守のために帰られ、学生が鍵を持って管理して締めて出るシステム。
 今日は明日の夜の演奏会・送別会のために、ちょっとした準備のお買い物をしてから帰宅。ワイン屋さん(Mille & un vins, cave du pantheon, 174 rue st jacque 75005)には普段ワイン3ユーロから2400ユーロ(しかも売り切れ!)のワインまで広く備えているお店。各種お酒も、つまみも置いてある。ここは学割10%。2400ユーロのワインならば240ユーロお得ということになってしまうけど、いいんかなぁ〜?!と一瞬考えたけど、そもそも学生がそんなワイン買わないって。少し南にいくとお肉屋さん(BOUCHERIE)があってここでは日本でもあるように「○○産○○種登録番号・・・・」という牛の登録書が置いてあった。これは日本の場合、まるごと一匹競り落として購入し、解体から全ての行程を自店で行っていることを示すが、実際に真面目そうなおっちゃんは、塊を自ら切っておられた。見たことのないような素人目にもいいお肉が目の前に置いてあって(そのあたりは日本のお肉と一緒)、いいお店を見つけた。そのうえ、お値段はスーパーと変わらないのが嬉しい。

 夜のテレビ。FR3の午後11時からのニュースは20分程度だがよく纏まっている。要チェック。現在、ベルギーの首都ブリュッセルEU圏25ヶ国の首脳会議が行われている。フランスとオランダはEU憲法(基本法)を否決したし、イタリアでは現在極右政党がユーロ撤廃を主張しているし、ドイツでは基本法違反であるとして議員が憲法裁判所で争っている。すなわち、現在EUは揺れ動いている。主たる争点は人の移動の自由化の問題。これは貨幣統一によって規模の大きな欧州中央銀行をつくり、経済規模でドルに対抗するという経済的目的が先行したのに対して、実際に後追い的に指摘されるようになった問題。各国家の思惑と、国民の実情(雇用等)との乖離か。他いろいろ。夜最近の書籍の著者を呼んで、生放送での討論会があって最近の本の情報と著者を見ることが出来るのが面白い。例えば、ジャック・アタリ (Jacques Attali) のKarl Marx ou l'esprit de monde や、 Patrice Carmouze, Que du Bonheur.など。木曜日のLeMONDEには、本(LIVRE)の書評が付いてきます。木曜日は週末にむけての、本の日?
 Jacques Attali:http://www.attali.com/
 Patrice Carmouze:http://www.actustar.com/actualite/200404/20040423d.html