日付がかわりました

 共同研究室は今日から8月いっぱいお休みです。ここでは皆、結構真剣に時間を過ごしていて、今まで何となく会話はかわしながらも踏み込めずに、緊張し続けてしまっていたので、ちょっとだけしか話していませんでした。メランジュが見つからんったら見つからんーのぉ!!!(らーめんずの髪の爆発している方のせりふのように←おとつい彼らの一番最初のビデオを数人で見て、どうやら気に入りすぎてしまったようです)、心のなかで大暴れしていたのですが、今日「ちょっとわからないことがあるんですが、ここはメランジュの棚だけど、ここでこの部屋の蔵書は全部だよね?」と聞いてみたのですね。「そうね」と答えてくれた子の笑顔に、上の方の棚まで目も背も届かなかったので調子にのって、「このメランジュが見つからなかったの」と言ったら、さくーっと、さくーっと、出てきたものです。ふむ。正式な別名称で所蔵されていたわけで、通称ではフランス中に検索をかけても出てこないわけでした。いや、自分でできることって限られていますね。どうして自分でしようと、しなきゃいかん、と思いつづけてきたのか自分でも不思議になる心的傾向だったわけですが、簡単解決のあまり、人に聞こう、それが自分のためだ、と普通の方向に進みだした気がします。
 今日は皆、ボンバカンス!といいながらお別れをしたわけですが、私の中の日本人魂?が、蝉のように「働けー働けーバカンスなんてあるかぁー」と鳴きつくしている訳ですが、今から根を詰めすぎると秋以降に響いてきそうなのがちょっとこわいので、次女が来ている間は少しペースダウンして、バカンス気分でいよう!と心に決めました。自然な気持ちの発露として作業が進むのが理想的であるし、今はちょうどいいと思えます。それ以上は追い詰めても非効率なので。

 サントジュヌビエーブ図書館も明日まで。こちらは国立図書館で取れなかった友人の文献があと一つ残っているのです。規制のゆるいこちらを図書館司書さんに教えていただいたのですね。司書さんは機転をきかせてくださる方とそうでない方がいはるのね。日本では均質な方かと思うのだけれど、そのあたりはフランスは担当者によって対応が全然違うし、担当者だったら把握してるはずの内容だろうと思っていても、説明しても「知らない。そんなのはない!」と確信的に断言されてしまうあたりは困りもの。大学の国際課の女性は前者のタイプで、テーズ登録担当者は後者のタイプでした。こういうときに私は諦めがよすぎたり小心すぎてしまって、「そうなんだ。」と引っ込んでしまうのですが、正面突破を何度も試み、裏からの突破も試みるくらいじゃないと、フランスではサバイバルしていけない、ようです。

 明日の夕方は次女を迎えに空港まで。帰国するお姉さん先生と、丁度時間があったので、お送りした足で妹を迎えに行く。人と、しばしの別れを惜しんだ後に、また新しく人を迎える。まるで人生みたいじゃないか、なんて考えるのは、少しフランス的な情緒が私にも根付いてきたのかもしれません。