引越しなど

 月末に、マンションの引越しを完了したんです。今度の住まいは詩仙堂のそば。懐かしい寮生活?っぽい。大学時代から寮生活が長かったので共同生活は余り苦にならないんです。逆に、手間はかかるけれど、生活の基本というものを知ることができるようにも感じられる。生活にある便利さを発見できるんです。私は実家という確固とした根を持っている立場からすると、そこでは見えなかったものが見えてくるように感じます。

 今日は建物前と敷地内の畑(大家さんは、おばあちゃんなのだそう)の草むしりをしてから出かけました。土いじりはすっきりするなぁと田舎育ち的な喜びを感じて?から、自転車で専用道をひた走って研究室へ。汗をかくと、とても気持ちいいです! で、調子付いて、トレーニングセンターの更新手続きをしました。これでマシーンも使えるので、とても気になっていた上半身を鍛えられます。やっぱり私は体を動かしてるんが、いいわ。

 急遽、翻訳作業を進めています。仏では日常会話表現をカードやノートにまとめて、ちまちまやってきてたんですが、結局、自分の専門分野で使う用語とは外れます。これはどの分野でも一緒だよね?この一ヶ月は徹底的に専門の文献を読み進める期間です。今回は2万字程度の短いものになりそうです。一年間のまとめを出しておいてから、渡仏する方が、気持ちは楽かなと思って。このアイデアは末の妹と話していて、まとまってきたものですが、合理的なところに落ち着きました。1ヶ月日本での休養もとれますね。

 Parisからの報によれば、みな元気に頑張っているようです。彼ら彼女らは、みなそれぞれに研究をやってきた自負があり、さらに海外で単身で研究やるぞっちゅう心意気をもった力強さをもつ人たちでもあり、その分人間的なあくも強い人たちなんだけど、私もそんな風にやっていきたいねん、と思わせてくれる先輩達でもある。そういう貴重な出会いに感謝したい。再会が楽しみだ。

 登録が11月28日です。Master2、DESSの授業は3週間からの途中参加になってしまうけれど、日本と仏、どちらでやっていくかと考えたら、日本しか私には考えられないのね。そうすれば自ずと優先順位がついていく。


 引越しで実家まで車で帰っていると、市町村合併で地名が相当変わっていて驚きました。これから公務員減らしが始まるのね。私の周囲には公務員が多いので見方は偏ってしまうけれど、地位を保証されて職についた人たちにとっては、思いがけない変化の時期がきている。仏では民間に比べて、公務員の給与が非常に低い。公の仕事をしようとする志をもつ人に対して、保障されたメリットを減らした結果、良い人材が集まらないようになってしまえば、本末転倒じゃないかと思う。メリットを過剰から適切な程度にするさじ加減はなかなか大変では。