Klimt

taek2006-05-05

 映画観てきました(仏では4月末に上映開始)。ラウル・ルイズ監督(マルセル・プルースト - Wikipediaについて描いた 『見出された時』 の監督)によるジョン・マルコビッチ主演のクリムト。ノーマル版か上映時間は2時間に達していたように思います。
 全体を通じてクリムト視点なのかシーレ視点なのか、両者が途中で切り替わっているのか、交差しているのかすら、未だにわからないことが多い不思議な映画でした。視覚聴覚効果を用いた内面描写、事実とは異なる出来事、時間の流れの無視あるいは不存在、抽象的であるが倒錯的なモチーフの変形的な繰り返し、哲学的にも精神分析的にも、おそらく相当に、見直す度にまた違う解釈が成り立っていくような映画です。クリムトは、日本でも人気の高い画家なので、あと数ヶ月程すれば日本でも上映されるのではないかな、と希望的観測。今は春ですが、映画の中には冬の風情があるように感じられました。
 私は飛躍を直視しきれず、シーレ視点に含まれたクリムト像だと考えています。シーレが投獄されている間に見た風景や描き続けられた絵、シーレの内面が私には気になります(本出版済)。
 史実だと、彼らは同年に亡くなっているようですね。
 服飾や装飾がとても美しいのが印象的でした。DVDが出れば持ち帰りたいかも。

グスタフ・クリムト - Wikipedia
Category:Gustav Klimt - Wikimedia Commons
エゴン・シーレ - Wikipedia
Category:Egon Schiele - Wikimedia Commons
オスカー・ココシュカ - Wikipedia

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