リリーフランキー『東京タワー』
心を通わせる人との日々の暮らしの大切さを気づかされる作品だった。父母のこと,これからのことについて,考えさせられた。自分が長生きするかはわからないけれど,もし父母をみとるときになったら,自分はどう感じるのだろうか。とても大切な人達のなかで,自分を生み出してくれた存在の喪失は,いったい自分にどういう影響をもたらすのか。

森博嗣『少し変わった子あります Eccentric persons are in stock』
変わった子達との出会いを通じて,主人公が感じることは,私が他の変わった子たちに対して感じるものとも似ていた。孤独と,偶然の人との出会いや交流の間にあるいわく言いがたきものを,ある不思議な場所での出来事を通じて,描き出したという印象をうける。それぞれの短編を読みながら,私は自分の身近な人達に見せてあげたいなと思った。

書店で簡単に目を通したので不十分であるが。印象のみをメモ。