【豆】 時計の分解掃除をご存じですか?

私の腕時計は殆どが、中高時代にクリスマスや入学祝に父母から贈られたもの・妹からのお上がり等(これも彼女の中高校時代のレトロミニーマウス絵)です。しかし最近そろそろ年限が来たのか、よく時計が止ってしまうようになりました。

そこで、北大路川端近くの「脇時計店」で「分解掃除」をお願いすることにしました。

このお店では、以下の非常に興味深い知識を教えていただきました。
(1)時計と一括りにとらえがちですけど、掛け時計・置時計・腕時計とそれぞれの仕組みは全く違ったものであること。腕時計といっても種類により様々な仕組で動いているということ。
(2)次に、大事に持ち続けたいと思っている、祖母の幾つかの腕時計と、祖父の革引きのケースに入った旅行用時計。当時は時計は貴重だったようです。いずれも巻時計であり、現在ほど時を正確に刻むようにできておらず、一日のうちに時々時間を確認して、直す必要があります。(大事にしたいものです)時計の時間がずれるのが自然なことであり、一日に一度ねじを巻いていた当時の人たちの時間観を、現在と比較しても面白そうですね。

さて、私の持っている10年以上前の時期に作られた腕時計ですが、中の部品の質は現在安価になってきた時計類よりも、良い部品が使われています。しかしながら、ものによってはコイル(ゆるむと遅れの原因になる)や回路部品(いわば時計の心臓部)がないこともあるのでご注意ください。

腕時計は一見、金属部品が隙間なく構成されているように見えますが、実は意外に開放部分が多いものです。例えば、分秒針を調整する小さな捩子の部分、裏のカバーも周囲に少し隙間があります。高校時代や運動時などは何かと汗をかきがちですけど、その汗がこれらの隙間から内部に入りこみ、少しずつダメージを与えていくことがあります。今回お願いした「分解掃除」ではこれらの積み重なった汚れを落としていただくことが目的です。

さすがに、長年使ってきたものですので、部品自体の経年的な摩耗もあります。とはいえ、なかなか思い出のある時計ですし、捨てることなど、できません。きれいに部品等の酸化部分の癒着や汚れがとれて、戻ってくるのが楽しみです。今後時計のメンテナンスにも気を配ろうと思いました。